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女ざかりの恋の音色は
第13章 【番外編  完結】眩い光りの中で
「あの・・・・・でも、理志さんとお姉さん、とっても仲良しですよね。理志さんからいつもお姉さんのお話聞いてます」
「えー?本当に?あいつ、私の話なんて半分も聞いてる感じしないけど」
「すごく羨ましいです。私、一人っ子だから・・・・・・。お姉さんみたいなお姉ちゃんがいたら、人生全然違ってただろうなって思います」

朋華はにこっと笑って芙実の肩をぽんぽんと叩いた。

「私も妹、欲しかったんだ。だから、芙実ちゃんみたいな妹ができて嬉しい。これから、よろしくね」
「はい・・・・・・・!」
「じゃ、さくさく行こう!このヒール、サイズ合うかなー?」
「ひえ~・・・・・・・。こんな高いヒール履けません~」
「履ける履ける!若い時しか履けないよー!?」

芙実と朋華でわいわいとファッションについて話しているとあっという間に時間が過ぎた。
理志が呼びに来たが、朋華の話がなかなか終わらないので、強制的に連れだされた。
理志の母の手料理はどれも美味しかった。
ホタテとアボカドの前菜、熱々のドリア、牛ステーキのサラダ、ちらし寿司に、エビ餃子にローストチキン・・・・・・。
一生懸命用意してくれたことが伝わって芙実はいちいち感激して食べた。
蒼井家の家で見る、理志は息子で弟で叔父さんで・・・・・・・。
芙実の知らなかった顔を見ることができて、それも嬉しかった。

「あー嬉しい。理志がこんな可愛いお嫁さん連れてきてくれて、本当に嬉しい・・・・・!」

環が芙実を見て、ニコニコしながら言った。

「おばあちゃん、同じこと何回も言ってるー」

朋華の子どもたちがケラケラと笑う。

「何回でも言いたいことって、あるのよ」

環が孫の頭を撫でながら言った。

「嬉しいっていうか、安心よね。やっと落ち着くのかーって」

朋華がやれやれと言った様子で言った。

「何それ。俺が女遊びが激しいみたいな言い方すんなよ」
「違う違う。そうじゃなくて。あんたを巡っての女のバトルを散々見てきたから、ようやくそれがなくなるのかって意味」

(女のバトル・・・・・・)

芙実は複雑な気持ちで黙って話を聞いていた。

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