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女ざかりの恋の音色は
第13章 【番外編 完結】眩い光りの中で
「・・・・・・・さ、じゃあ、そろそろ帰ろうか」
理志以外全員が「え?」という顔をした。
「もう?まだいいじゃない。デザートもあるし。もう少し芙実ちゃんとお話したい!」
朋華が理志に向かって不満そうに言った。
「俺ら明日仕事だよ?俺は昨日も仕事だったし、ちょっと休ませて。また正月休みに来るから」
そう言うと、理志は立ちあがってコートを手にした。
「うんうん。また今度ゆっくりおいで。朋華も、子どもたち明日学校だろう?早く帰りなさい」
孝志がそう言うと、一気に解散の雰囲気になった。朋華はつまらなそうにちぇーっと言って立ち上がった。
芙実は孝志と環、朋華ひとりひとりに頭を下げて挨拶した。
玄関まで全員が見送りしてくれる。
「芙実ちゃん、これ、私が作ったキーホルダーなの。もらってくれる?」
環が芙実の手に小さな袋を渡した。
布で作られたピンク色の小さな花のキーホルダーだった。
鈴がついていてチリンと可愛らしい音が鳴る。
「芙実ちゃんの芙はハスの花のことでしょう?お名前聞いてすぐに作ったの」
「可愛い・・・・・・・。ありがとうございます・・・・・・・・!」
「芙実ちゃんて、素敵なお名前ね。お父様かお母様が付けられたの?」
「はい・・・・・父が・・・・・・・」
「きっと素敵なご両親でしょうね。お会いできるの楽しみにしてるわ」
環の優しい頬笑みに芙実は今になって緊張が解けて、自然と笑みがこぼれた。
両親への気遣いを感じて、単純に嬉しかった。
「お正月、楽しみにしてるね。ゆっくり話そ!」
朋華が手を振って言った。
芙実は何度もお辞儀をした。手を振ってはお辞儀をするので、埒が明かないと理志が手を引いてスタスタと歩きだす。
駅に向かって暗くなった川沿いを歩く。ところどころに電灯があるが、どの光も弱々しく、一人で歩いていたら心細くなりそうな道だった。
「疲れた?」
「いえ・・・・・・なんだか胸がいっぱいで・・・・・・・・。理志さんのご家族は、皆さん本当に素敵な方たちですね」
「そう?まあ、裏表ないね。いつもあんな感じ」
「私もこれから蒼井家の一員になるんですね・・・・・・・」
理志は突然立ち止まって、芙実にキスした。
「!?」
強引に舌をねじ込んで芙実の舌にからめる。
「理志さ・・・・・・・・。ンんっ・・・・・・・・」
理志以外全員が「え?」という顔をした。
「もう?まだいいじゃない。デザートもあるし。もう少し芙実ちゃんとお話したい!」
朋華が理志に向かって不満そうに言った。
「俺ら明日仕事だよ?俺は昨日も仕事だったし、ちょっと休ませて。また正月休みに来るから」
そう言うと、理志は立ちあがってコートを手にした。
「うんうん。また今度ゆっくりおいで。朋華も、子どもたち明日学校だろう?早く帰りなさい」
孝志がそう言うと、一気に解散の雰囲気になった。朋華はつまらなそうにちぇーっと言って立ち上がった。
芙実は孝志と環、朋華ひとりひとりに頭を下げて挨拶した。
玄関まで全員が見送りしてくれる。
「芙実ちゃん、これ、私が作ったキーホルダーなの。もらってくれる?」
環が芙実の手に小さな袋を渡した。
布で作られたピンク色の小さな花のキーホルダーだった。
鈴がついていてチリンと可愛らしい音が鳴る。
「芙実ちゃんの芙はハスの花のことでしょう?お名前聞いてすぐに作ったの」
「可愛い・・・・・・・。ありがとうございます・・・・・・・・!」
「芙実ちゃんて、素敵なお名前ね。お父様かお母様が付けられたの?」
「はい・・・・・父が・・・・・・・」
「きっと素敵なご両親でしょうね。お会いできるの楽しみにしてるわ」
環の優しい頬笑みに芙実は今になって緊張が解けて、自然と笑みがこぼれた。
両親への気遣いを感じて、単純に嬉しかった。
「お正月、楽しみにしてるね。ゆっくり話そ!」
朋華が手を振って言った。
芙実は何度もお辞儀をした。手を振ってはお辞儀をするので、埒が明かないと理志が手を引いてスタスタと歩きだす。
駅に向かって暗くなった川沿いを歩く。ところどころに電灯があるが、どの光も弱々しく、一人で歩いていたら心細くなりそうな道だった。
「疲れた?」
「いえ・・・・・・なんだか胸がいっぱいで・・・・・・・・。理志さんのご家族は、皆さん本当に素敵な方たちですね」
「そう?まあ、裏表ないね。いつもあんな感じ」
「私もこれから蒼井家の一員になるんですね・・・・・・・」
理志は突然立ち止まって、芙実にキスした。
「!?」
強引に舌をねじ込んで芙実の舌にからめる。
「理志さ・・・・・・・・。ンんっ・・・・・・・・」