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女ざかりの恋の音色は
第13章 【番外編  完結】眩い光りの中で
「今日‘お嫁さん’の芙実を見て、もう少し俺だけのものでいてほしいってちょっと思った」

そう言うと再び深くキスした。
理志の舌の動きが激しくなり、完全にセックスの前のそれだった。
下半身が反応してきゅん・・・・・・となる。

「ねぇ・・・・・・・・」
「はい・・・・・・・・」
「今からセックスしよ」
「あ・・・・・・で、でも明日お仕事だからゆっくり休みたいって・・・・・・・」
「うん。芙実とゆっくり休みたい」

理志が芙実のお尻をコートの上から撫でた。

「・・・・・・それは‘ゆっくり休む‘にならない気が・・・・・・・」
「芙実だってしたいでしょ?」

理志は意地悪な笑みを浮かべると、芙実のお尻をぎゅっと掴んでレロ・・・・・・と舌を絡ませる。

「じゃ・・・・・・じゃあ・・・・・・軽いやつで・・・・・・・」

理志がクスリと笑う。
理志とのセックスが軽く終わったことはほとんどないからだ。

「気使わなくていいよ。激しいセックスしよ・・・・・・」

理志が耳元で囁く。今すぐこの場で押し倒されてもいいと思えるほど艶めかしい囁きだった。

「イイ顔してる。もう家まで待てないって感じ」
「だ、大丈夫です・・・・・・・待てます・・・・・・・・・」
「駅のとこのホテル行こう。俺、今すぐセックスしたい」
「・・・・・・・」

芙実は無言で頷いた。

さっきまで良い嫁になろうと思っていた気持ちは、理志に女として強く愛されたいという気持ちにすっかり上書きされてしまった。
まだまだ新鮮な恋心を溢れさせて、二人の姿が闇夜に消えていったのだった。



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