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女ざかりの恋の音色は
第13章 【番外編 完結】眩い光りの中で
「けっこう楽しみなんだ~。こっそり二人のこと覗き見するの。蒼井さんが樫野さん見る目が優しくて、もうドキドキしちゃう!」
キャイキャイとはしゃぐゆかりを見て、芙実はどうしようどうしようと内心パニックになっていた。
「ねえ、会社でキスとかするの?」
「し、しません・・・・・・・!」
「ふーん?」
ゆかりがニヤニヤ笑っている。食後のコーヒーが運ばれてきて、一瞬沈黙が流れるが、その間もゆかりは笑いながら芙実を見ている。芙実は落ち着かない気持ちでメガネをクイと上げた。
「あーあ、うらやましい!」
「え?」
「すっごく好きなんだね。蒼井さんのこと。一週間離れてるだけで、そんなになっちゃうんだもん。いいなー」
「・・・・・・・・・・」
芙実はうらやましいと言われて複雑な気持ちになった。
「全然良くないです・・・・・・・。なんだか、時間が経つにつれどんどん酷くなってて・・・・・・」
「酷い?」
「なんていうか・・・・・・・・。他のことが疎かになってきていて・・・・・・・」
「蒼井さんが初めての彼氏なの?」
「ほぼ、そんな感じです。大学生の時に一度付き合ったことがあるんですけど、友達の延長みたいなつきあいで・・・・・長続きしませんでした」
ゆかりは、なるほどね~と頷いた。
「それは仕方ないわ。ただでさえ恋愛初心者時代って、その人に夢中になって周りが見えなくなったりするのに、男に免疫ないまま蒼井さんみたいな男と付き合ったら、そりゃ~苦労するよー。スキー初心者なのに、いきなり上級者コース滑っちゃうみたいなもんだもん」
「上級者コース・・・・・・・なるほど・・・・・・・」
芙実は、ゆかりの例えにしみじみと頷いた。
「蒼井さん、行く先々で毎晩飲みに誘われて、もうめちゃくちゃ飲まされてるみたいよ。日中も仕事で忙しくて、ちょっと余裕ないのかもね」
「そうなんですか・・・・・・・」
ゆかりから理志の状況を聞いて、芙実は心配になった。
(体・・・・・・大丈夫かな・・・・・・・・)
「離れてる上に、連絡取れなかったら心配だよね。でも、やっぱりいいなー。私もそんな風に不安で切なくなる相手が欲しい」
「花森さんなら、いくらでも候補がいるのでは・・・・・・・?」
キャイキャイとはしゃぐゆかりを見て、芙実はどうしようどうしようと内心パニックになっていた。
「ねえ、会社でキスとかするの?」
「し、しません・・・・・・・!」
「ふーん?」
ゆかりがニヤニヤ笑っている。食後のコーヒーが運ばれてきて、一瞬沈黙が流れるが、その間もゆかりは笑いながら芙実を見ている。芙実は落ち着かない気持ちでメガネをクイと上げた。
「あーあ、うらやましい!」
「え?」
「すっごく好きなんだね。蒼井さんのこと。一週間離れてるだけで、そんなになっちゃうんだもん。いいなー」
「・・・・・・・・・・」
芙実はうらやましいと言われて複雑な気持ちになった。
「全然良くないです・・・・・・・。なんだか、時間が経つにつれどんどん酷くなってて・・・・・・」
「酷い?」
「なんていうか・・・・・・・・。他のことが疎かになってきていて・・・・・・・」
「蒼井さんが初めての彼氏なの?」
「ほぼ、そんな感じです。大学生の時に一度付き合ったことがあるんですけど、友達の延長みたいなつきあいで・・・・・長続きしませんでした」
ゆかりは、なるほどね~と頷いた。
「それは仕方ないわ。ただでさえ恋愛初心者時代って、その人に夢中になって周りが見えなくなったりするのに、男に免疫ないまま蒼井さんみたいな男と付き合ったら、そりゃ~苦労するよー。スキー初心者なのに、いきなり上級者コース滑っちゃうみたいなもんだもん」
「上級者コース・・・・・・・なるほど・・・・・・・」
芙実は、ゆかりの例えにしみじみと頷いた。
「蒼井さん、行く先々で毎晩飲みに誘われて、もうめちゃくちゃ飲まされてるみたいよ。日中も仕事で忙しくて、ちょっと余裕ないのかもね」
「そうなんですか・・・・・・・」
ゆかりから理志の状況を聞いて、芙実は心配になった。
(体・・・・・・大丈夫かな・・・・・・・・)
「離れてる上に、連絡取れなかったら心配だよね。でも、やっぱりいいなー。私もそんな風に不安で切なくなる相手が欲しい」
「花森さんなら、いくらでも候補がいるのでは・・・・・・・?」