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女ざかりの恋の音色は
第13章 【番外編 完結】眩い光りの中で
ホテルのロビーには大きなクリスマスツリーがあって、恋人や家族連れが写真を撮っていた。
「ちょっと待ってて」
理志がチェックインをしにカウンターに行ってる間、芙実はツリーの写真を少し離れて撮影した。
(来年は部屋にツリー買おうかな・・・・・)
芙実は今年は理志に全て任せてしまって、大変な想いをさせてしまって申し訳ないと思っていた。来年は自分が計画しようと心に決めた。
「芙実、行こうか」
理志が来て芙実の荷物を手に持った。
「あ、あの、理志さん、そこに立ってもらえませんか?」
「え?俺、一人を撮るの?」
「はい。記念に・・・・・」
「いやいや、二人で撮ろうよ」
理志は躊躇うことなく近くにいた男性にスマホを渡して写真撮影を頼んだ。
写真をお願いするだけでも勇気を振り絞る芙実にしてみたら、理志の行動力はすごいなと思う。
「じゃ、いきまーす」
理志とツリーの前で並んで写真を撮る。こうして二人の姿を撮ってもらうこと自体、初めてのことだった。
男性はもう一枚、と言って、二回撮影してくれた。
二人で丁寧にお礼を言ってから写真を確認する。
写真で見る理志は、凛としていていっそうかっこよく見える。
硬い表情で隣に立っている自分とあまりに不釣り合いに見える。
一生懸命したおしゃれも霞んでしまいそうで、芙実は思わず写真から目を反らした。
「あとで送るね」
「は、はい。お願いします」
エレベーターに乗り込んで部屋へ向かう。自分たちを含めてカップルが三組乗っているエレベーターは、なんだか気恥かしい気持ちになる。
部屋に入って真っ先に目に入ってきたのは、東京の夜景の中にそびえ立つオレンジ色の東京タワーだった。
「わぁ・・・・・・・・!」
芙実は感動して窓に駆け寄った。
「すごい・・・・・・・」
夜景が地平線まで続いている。東京タワーの暖かなオレンジ色と視界いっぱいに広がる夜景に芙実は息を呑んだ。
理志も芙実の隣に立って一緒に夜景を眺める。
「いい眺めだね」
芙実は理志を見上げた。高ぶった気持ちそのままで理志に抱きついた。
「ちょっと待ってて」
理志がチェックインをしにカウンターに行ってる間、芙実はツリーの写真を少し離れて撮影した。
(来年は部屋にツリー買おうかな・・・・・)
芙実は今年は理志に全て任せてしまって、大変な想いをさせてしまって申し訳ないと思っていた。来年は自分が計画しようと心に決めた。
「芙実、行こうか」
理志が来て芙実の荷物を手に持った。
「あ、あの、理志さん、そこに立ってもらえませんか?」
「え?俺、一人を撮るの?」
「はい。記念に・・・・・」
「いやいや、二人で撮ろうよ」
理志は躊躇うことなく近くにいた男性にスマホを渡して写真撮影を頼んだ。
写真をお願いするだけでも勇気を振り絞る芙実にしてみたら、理志の行動力はすごいなと思う。
「じゃ、いきまーす」
理志とツリーの前で並んで写真を撮る。こうして二人の姿を撮ってもらうこと自体、初めてのことだった。
男性はもう一枚、と言って、二回撮影してくれた。
二人で丁寧にお礼を言ってから写真を確認する。
写真で見る理志は、凛としていていっそうかっこよく見える。
硬い表情で隣に立っている自分とあまりに不釣り合いに見える。
一生懸命したおしゃれも霞んでしまいそうで、芙実は思わず写真から目を反らした。
「あとで送るね」
「は、はい。お願いします」
エレベーターに乗り込んで部屋へ向かう。自分たちを含めてカップルが三組乗っているエレベーターは、なんだか気恥かしい気持ちになる。
部屋に入って真っ先に目に入ってきたのは、東京の夜景の中にそびえ立つオレンジ色の東京タワーだった。
「わぁ・・・・・・・・!」
芙実は感動して窓に駆け寄った。
「すごい・・・・・・・」
夜景が地平線まで続いている。東京タワーの暖かなオレンジ色と視界いっぱいに広がる夜景に芙実は息を呑んだ。
理志も芙実の隣に立って一緒に夜景を眺める。
「いい眺めだね」
芙実は理志を見上げた。高ぶった気持ちそのままで理志に抱きついた。