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女ざかりの恋の音色は
第13章 【番外編  完結】眩い光りの中で
「あの・・・・・・ロマンチックさを失わない程度にお願いします・・・・・・」
「あんまり激しくしないでってこと?」
「はい・・・・・・・」
「わかった。‘失わない程度‘にね」

理志の頬笑みが何か企んでそうに見えたが、承諾してしまった以上はやるしかない。
芙実はシャンパンを一口飲んで気合を入れた。

「・・・・・・・じゃ、じゃあ、着替えてきます」

芙実は下着を持ってバスルームに向かった。
バスローブを脱いでショーツを手に取る。

(下着の意味をなしていない!)

前の部分は小さな三角で透けて中身が丸見えだし、後ろは紐になっていて、お尻は丸出しだ。
普段からTバッグを履くようになっていたから良かったものの、いきなりこれを身に着けることになっていたらハードルが高すぎる。
脱毛もしていてつくづく良かったと思った。鏡の前で足を開いてみる。毛の残っている部分はちょうどレースで隠れていて、あとは綺麗に脱毛されている。
次にベビードールを見に着ける。透けて見える乳首の卑猥さに思わず腕を前に組んで隠した。

(裸よりも恥ずかしいってどういうこと??)

理志と何度もセックスしてきたし、裸も隅々まで見られたけど、こういうセクシーな下着をつけることには抵抗がある。大体メガネに全く合ってない。顔の平凡さと、身体のセックスアピールとの差が歪すぎる。かと言ってメガネを外しても大して差は埋まらない。とにかくキャラじゃないのだ。

(これ、私が男だったら逆に萎えるような気がするんだけど・・・・・・・)

普通に素っ裸で現れた方がよっぽどマシではないかと思いながらも、結局は理志のリクエストに応えようと勇気を出して理志の元に向かった。
芙実はとりあえず腕を前で交差させてソファに座っている理志の前に立った。
理志は両手を伸ばして芙実の両手を掴んだ。
芙実は理志の目を見ることができず、もじもじしてうつむいた。

「・・・・・・・可愛い」

理志に座ってと促されて、隣に大人しく座った。
理志がまじまじと芙実の姿を眺めている。
触られていないのに透けている乳首が固くなる気がした。

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