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女ざかりの恋の音色は
第13章 【番外編  完結】眩い光りの中で
「ええー・・・・・・?何言ってんの??結納終わって入籍まで一緒に暮らさないって言ったの、芙実じゃん」
「はい。だから、撤回します!」
「撤回って・・・・・・。芙実のお父さんがオーケー出す?」
「いいんです・・・・・・!言わなきゃわからないです。もう、勝手に引っ越しちゃいます。私、今まで、ド真面目に生きてきました。少しくらい、不誠実なことしたって罰あたらないと思うんです・・・・・・・!」
「不誠実・・・・・・・」

大決心をして鬼気迫る表情の芙実を見て、理志がぷーっと噴き出して笑った。

「なんか・・・・・・すごい・・・・・・清水の舞台から飛び降りるみたいな・・・・・・」
「まさにそんな気持ちです!!こんな風に、常識に反する行為は人生で初めてかもしれません・・・・・・・!」

理志は、あははは!と笑って芙実を抱き寄せた。

「俺はもちろん大歓迎だけど、ほんとにいいの?」
「だって・・・・・・」

芙実は理志の胸に頬をぎゅっと押しつけた。

「この先、何があるかわからないから・・・・・・。一日でも長く理志さんと一緒にいたいって、思ったんです。後から後悔したくないから・・・・・・」

理志がクスっと笑う。

「そうだね。俺も一日でも長く一緒にいたい」
「じゃあ、いいですか・・・・・・・・?」
「うん」

芙実は、重大な決意を受け入れてもらえた喜びで、やったあ!と理志の腕の中で小さくガッツポーズした。

「じゃあ、俺、実家の車取りに行って芙実の家に行くよ。最低限のものだけ荷造りしといて」
「はい!」

芙実は、何がまずは必要かなと頭の中であれこれ考えた。

「・・・・・・・あの大量のバイブ、持ってくるの?」

理志に言われてドキッ!っとする。

「あ・・・・・・・。えーと・・・・・・・。そうですね、もういらないですね。捨て・・・・・捨てます・・・・・・・」
「本当にいらない?俺がいない時にムラムラしたらどうするの?」
「・・・・・・・・・・」

芙実は悩んだ。今まで一人で暮らしていた時のように、思い立ったら気が済むまでオナニーするというわけにはいかない。
かといって、全て捨ててしまうのにも抵抗がある。

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