この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
女ざかりの恋の音色は
第5章 早く二人で・・・・・
西野はアイスカフェオレのストローをぐるぐるまわしながら、にやっと芙実を見て言った。

「ねえ、あいつ、何て言って樫野さん誘ったの?」
「何てって・・・・・・。西野さんがお仕事で急遽行けなくなったから、譲ってくれたって」
「なんだそれ!そんなわけあるかよ!俺、どんだけ楽しみにしてたと思ってんの!」
「あの・・・・・・どういうことですか?」
「あいつ、あの後俺に土下座する勢いで、チケット譲ってくれって言ってきてさぁ。どうしても君と行きたいからって。倍払うからって」

芙実は驚いて何も言えないでいた。
なぜわざわざそんなことを・・・・・・・。

「あいつがあんな風に俺に頭下げることなんてなかったし、気持ちわかるから、断腸の思いで譲ったんだよ。まあ、浜松も取ってたからいいっちゃいいけどさ」
「・・・・・・・・・・」

西野が絶句している芙実を見て、ふふっと笑った。

「フェスも行くんだって?一緒に。あいつ、必死だなぁ。俺が誘っても仕事忙しいとか言って最近は行かなかったくせに。フェス、俺も行くのに、絶対探すな声かけるなだって」
「すみません、西野さんに聞いても仕方ないんですけど、蒼井さん、なんでそんなことしたんでしょうか・・・・・・」

西野はテーブルに身を乗り出して芙実の顔をのぞきこんだ。
声を潜めて言った。

「そんなの決まってるじゃん。樫野さんともっと仲良くなりたいんだよ。男と女としてね」

女の子よりも綺麗な顔で囁かれて芙実は顔を赤くした。

「あの・・・・・・。それ、本当ですか?蒼井さんみたいな人が、私のこと・・・・・・そういう対象でみたりするって・・・・・ありえるんでしょうか・・・・・・」
「え?何、それ。全然あるでしょ。てか、樫野さん、すごくイイと思うけど。理志がいなかったら俺が口説いてる」
「は・・・・・・!?」

芙実はいっそう赤面して慌てて身体を引いた。

西野はあははと笑ってスマホを取り出した。

「まあさ。女の子の好みも歳と共に変わること、あるよ。昔はノリが合って一緒に仲間と騒げる子が良かったけど、歳取ったら落ち着いた雰囲気の子がいいな、みたいなさ」

(そういうものなのだろうか・・・・・・・)

芙実はアイスティをちゅーっと飲みながら、彼氏が一度しか出来たことのない自分にはわからないなと思った。
/288ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ