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女ざかりの恋の音色は
第5章 早く二人で・・・・・
西野はアイスカフェオレのストローをぐるぐるまわしながら、にやっと芙実を見て言った。
「ねえ、あいつ、何て言って樫野さん誘ったの?」
「何てって・・・・・・。西野さんがお仕事で急遽行けなくなったから、譲ってくれたって」
「なんだそれ!そんなわけあるかよ!俺、どんだけ楽しみにしてたと思ってんの!」
「あの・・・・・・どういうことですか?」
「あいつ、あの後俺に土下座する勢いで、チケット譲ってくれって言ってきてさぁ。どうしても君と行きたいからって。倍払うからって」
芙実は驚いて何も言えないでいた。
なぜわざわざそんなことを・・・・・・・。
「あいつがあんな風に俺に頭下げることなんてなかったし、気持ちわかるから、断腸の思いで譲ったんだよ。まあ、浜松も取ってたからいいっちゃいいけどさ」
「・・・・・・・・・・」
西野が絶句している芙実を見て、ふふっと笑った。
「フェスも行くんだって?一緒に。あいつ、必死だなぁ。俺が誘っても仕事忙しいとか言って最近は行かなかったくせに。フェス、俺も行くのに、絶対探すな声かけるなだって」
「すみません、西野さんに聞いても仕方ないんですけど、蒼井さん、なんでそんなことしたんでしょうか・・・・・・」
西野はテーブルに身を乗り出して芙実の顔をのぞきこんだ。
声を潜めて言った。
「そんなの決まってるじゃん。樫野さんともっと仲良くなりたいんだよ。男と女としてね」
女の子よりも綺麗な顔で囁かれて芙実は顔を赤くした。
「あの・・・・・・。それ、本当ですか?蒼井さんみたいな人が、私のこと・・・・・・そういう対象でみたりするって・・・・・ありえるんでしょうか・・・・・・」
「え?何、それ。全然あるでしょ。てか、樫野さん、すごくイイと思うけど。理志がいなかったら俺が口説いてる」
「は・・・・・・!?」
芙実はいっそう赤面して慌てて身体を引いた。
西野はあははと笑ってスマホを取り出した。
「まあさ。女の子の好みも歳と共に変わること、あるよ。昔はノリが合って一緒に仲間と騒げる子が良かったけど、歳取ったら落ち着いた雰囲気の子がいいな、みたいなさ」
(そういうものなのだろうか・・・・・・・)
芙実はアイスティをちゅーっと飲みながら、彼氏が一度しか出来たことのない自分にはわからないなと思った。
「ねえ、あいつ、何て言って樫野さん誘ったの?」
「何てって・・・・・・。西野さんがお仕事で急遽行けなくなったから、譲ってくれたって」
「なんだそれ!そんなわけあるかよ!俺、どんだけ楽しみにしてたと思ってんの!」
「あの・・・・・・どういうことですか?」
「あいつ、あの後俺に土下座する勢いで、チケット譲ってくれって言ってきてさぁ。どうしても君と行きたいからって。倍払うからって」
芙実は驚いて何も言えないでいた。
なぜわざわざそんなことを・・・・・・・。
「あいつがあんな風に俺に頭下げることなんてなかったし、気持ちわかるから、断腸の思いで譲ったんだよ。まあ、浜松も取ってたからいいっちゃいいけどさ」
「・・・・・・・・・・」
西野が絶句している芙実を見て、ふふっと笑った。
「フェスも行くんだって?一緒に。あいつ、必死だなぁ。俺が誘っても仕事忙しいとか言って最近は行かなかったくせに。フェス、俺も行くのに、絶対探すな声かけるなだって」
「すみません、西野さんに聞いても仕方ないんですけど、蒼井さん、なんでそんなことしたんでしょうか・・・・・・」
西野はテーブルに身を乗り出して芙実の顔をのぞきこんだ。
声を潜めて言った。
「そんなの決まってるじゃん。樫野さんともっと仲良くなりたいんだよ。男と女としてね」
女の子よりも綺麗な顔で囁かれて芙実は顔を赤くした。
「あの・・・・・・。それ、本当ですか?蒼井さんみたいな人が、私のこと・・・・・・そういう対象でみたりするって・・・・・ありえるんでしょうか・・・・・・」
「え?何、それ。全然あるでしょ。てか、樫野さん、すごくイイと思うけど。理志がいなかったら俺が口説いてる」
「は・・・・・・!?」
芙実はいっそう赤面して慌てて身体を引いた。
西野はあははと笑ってスマホを取り出した。
「まあさ。女の子の好みも歳と共に変わること、あるよ。昔はノリが合って一緒に仲間と騒げる子が良かったけど、歳取ったら落ち着いた雰囲気の子がいいな、みたいなさ」
(そういうものなのだろうか・・・・・・・)
芙実はアイスティをちゅーっと飲みながら、彼氏が一度しか出来たことのない自分にはわからないなと思った。