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女ざかりの恋の音色は
第14章 おまけ
芙実の理性が吹っ飛んで、焦点が合わなくなってくる。
体が勝手に何度もイって、勝手に呻り声が出てくる。
気が付いたら理志が芙実の頬を叩いていた。
ハッとして理志の目を見る。

「芙実、見えてる?大丈夫?」
「・・・・・・理志さん・・・・・・」

理志は安心したようにため息をついた。

「びっくりしたー。白目むいて気絶するから・・・・・・。本当ごめん。やり過ぎた」

理志がぎゅっと芙実を抱きしめた。
芙実は妙に頭が冴えて、心も身体もスッキリとしているのを感じた。

「ごめんね」

理志がもう一度謝る。
芙実は理志の背中を撫でた。

「大丈夫です・・・・・・。ちょっとキツかったけど、気持ち良かった・・・・・・・」

お互い見つめ合って、ちゅ、ちゅ、と軽いキスを交わす。

「だめだね。芙実とやってると、ついエスカレートしちゃう。今度から気をつける」
「・・・・・・・・」

一人で暮らし始めて一番オナニーに嵌っていた時は、失神するまでやって気が付いたら床がすごいことになっているということが何度かあった。
さすがにそれは理志に内緒にしておくことにした。

二人でシャワーを浴びて、いよいよ鍋を食べることにする。
芙実のせいでこたつカバーが汚れてしまった。もうテーブルで食べようと芙実は言ったが、理志がどうしてもこたつが良いというので、カバーを外して芙実が使っていたベッドカバーをかけることにした。
ちぐはぐな柄の取り合わせになって理志の部屋にいっそうそぐわなくなってしまったが、理志は全く気にしていなかった。
鍋が出来あがって、二人で並んで食べる。

「美味しい・・・・・・!」
「うん。うまい」

今日は芙実も頑張ってビールに挑戦している。ちびちびと飲みながら鍋をつつく。
好きな人と一緒にこたつで鍋をするという夢が叶った。
芙実は理志を見上げた。
抑えようと思ってもニヤけてしまう。
理志がクスっと笑う。

「幸せ?」
「はい!」

芙実は満面の笑みを浮かべて答えた。
理志がちゅっと芙実にキスする。

「・・・・・・・!」
「ん?」
「ほんとに新婚さんみたい・・・・・」
「あはは。みたいじゃなくて、新婚さんだからね」

理志の笑顔を見ると、今でも胸がきゅーんとなる。

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