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女ざかりの恋の音色は
第10章 激しい嫉妬
「そうそう。今もスーツとかかなり安く買わせてもらってる。芙実が思ってるほど俺、服に金かけてないよ」
「そうなんだ・・・・・・・」

芙実は少し驚いた様子で理志を見ていた。

「樫野さんも欲しいのあったら言ってよ。そういう感じのワンピースもあるよ」
「ほんとですか!?」
「今度一緒に選ぶ?」

西野が何てことないように言うので、理志はすかさず口を挟んだ。

「なんでそうなるんだよ。俺が一緒に行くよ」
「はいはい。束縛の強い男で、樫野さん苦労するね」

西野はわざとらしくため息をついて言った。

芙実は何と返したらいいのかわからずに戸惑っている。

「ここかな?あーごめんごめん。遅くなりましたー」

ハスキーな声がしてみんなが顔を上げる。
ベリーショートに、切れ長の目。化粧は赤い口紅だけといういつものミキがそこにいた。
ブルーグリーンのトップスはぴったりとしていて身体のラインがはっきりとわかる。
ぺったんこの胸を隠すつもりはもうとうないようだ。

「理志、久しぶり。元気そうだね。あ、あなたが理志の彼女の?」
「か、樫野芙実と申します」

芙実はわざわざ立ち上がって頭を下げた。

「千田ミキです。よろしく」

ミキはそう言って芙実の手を握って握手した。

「よろしくお願いします」

芙実の声が強張って、緊張が伝わってくる。
理志の右隣に西野が、芙実の左隣にミキが丸いテーブルを囲むように座った。

それぞれ飲み物を頼み、料理は西野が適当に頼んだ。

「ミキ、おめでとう。これ、お祝い」

理志が先ほど買ったワインを手渡した。

「ありがと。あんたいつもワインね。たまには面倒くささを乗り越えてきなさいよ」
「やだよ。それならリクエストしろよ。芙実も、ほら、あげるんでしょ」

理志が花束を渡すように芙実に促す。

芙実はおそるおそるミキに花束を手渡す。

「あ・・・・おめでとうございます」
「これ、私に?ありがとう」

ミキはそう言うとじーっと芙実を見て、距離を詰めた。
何も言わずにニコニコと芙実を見つめているミキに、芙実はどうしたらいいのか戸惑って視線をうろうろさせている。

「あ、あの!・・・・・・すみません、私、ミ、ミキさんがどんな賞を取ったのか詳しく知らなくて!」
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