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人妻奈津美の秘め事
第3章 初めての不倫
「こういう所に来るのは久しぶりですか?」

青山君が備え付けのコーヒーメーカーでコーヒーを淹れながら話しかけて来た。

「え、ええ・・」

しばらく豪華でお洒落な部屋に圧倒されて立ち竦んでいた私はそう答えながらソファに腰を下ろした。

こういう時、何を話せばいいのか、どんな行動を取ればいいのか・・頭が真っ白になってしまった私はソファに座ったままじっと俯いていたのだった。

「そんなに緊張しないで下さい。さっきまであんなに楽しそうにはしゃいでいたじゃないですかぁ?」

青山君が精一杯の親しみを込めてそう言って来たのだが、場所が場所だけにさすがにそういう訳にもいかなかった。

確かに部屋の中は豪華なシャンデリアや巨大なテレビ、キングサイズのベッド、一面鏡張りの壁、マッサージチェア、カラオケのセットなどがあって非日常的な空間には違いなかったが、さすがに遊園地と同じノリで・・と言われても不器用な私には無理な話だった。

「はい、どうぞ!」

青山君がコーヒーを淹れたカップを私の前に置きながら隣に腰を下ろした。

「ありがとう・・」

私は礼を言いながらコーヒーを口にした。

「遊園地・・楽しかったですね」

「うん、息子が小さい頃はよく来てたけど・・何年ぶりかしら・・?でも、楽しかったわ」

「じゃ、スッキリしましたね?」

「うん、お陰様で・・」

私はそう言って青山君を見ながら微笑んだのだった。

次の瞬間、私は青山君に唇を奪われていた。

突然の事に反応出来なかった私は、目を丸くして目の前にある青山君の整った顔を見詰めていたのだった。

「遊園地で心がスッキリしたんですから、今度は体もスッキリさせましょうよ♪」

顔を離した青山君が人懐こそうな笑顔を見せた。

私は催眠術にかかったように青山君に手を引かれるままソファから腰を上げていた。

再び青山君の顔が迫って来て、唇を奪われた。

私が目を閉じたのと同時に青山君が私のジャケットを脱がせた。

ブラウスのボタンが外されていくのを感じたが、私は抵抗しなかった。

青山君はキスをしながら器用にブラウスを脱がせて、次いでスカートのジッパーを引き下げた。

バサッ!

衣擦れの音を立ててスカートが足元に落下した。

青山君が顔を離した時には、私はブラとパンストを身に着けただけの心細い姿にされていた。
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