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我が運命は君の手にあり
第5章 第五章
テールランプを見送った冴子はくすりと笑った。堅苦しいレストランでの食事だと勝手に思い込んだ自分と、若者らしい遼の気軽さ。こんな誘いは忘れ去らた過去のものだった。冴子は年下の男の清々しさにときめいた。

カードホルダーを受け取ってエレベーターに向かうと、携帯がメールの着信を告げる。

――面会が終わる頃に連絡しなさい
――はい、いつもありがとうございます
――楽しみだよ

剛介の言の葉は声になり、耳に熱い吐息さえ感じる。波紋のように広がっていく熱が、冴子をじんわりと濡らした。
ひと月に数回。二人は密会を重ねていた。冴子は過去の痛みを忘れ、人生を変えてくれた男を受け入れた。
染井が与えてくれるものは、贅沢な食事やプレゼントだけではなかった。冴子が寝かしつけていた性の欲望を目覚めさせ、充分に満たしてくれた。彼の前では我を忘れて乱れ、彼もまたそれを喜んだ。

この幸せは絶対に手離さない。元の生活には二度と戻らない。目覚めた朝、眠りにつく夜、冴子はいつも心に誓っていた。


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