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我が運命は君の手にあり
第5章 第五章
「久しぶりだね冴子、元気そうで何よりだ。信子さんの様子は?」
「はい、お陰さまで顔色も良くとても元気です」
「うむ、それは良かった」
ミラー越しに交えた視線は冴子をすぐに俯かせた。遼のまっすぐな笑顔も苦手だったが、全てを見透かしたような剛介の瞳にも慣れることはなかった。落ち着かず、心許なさがついて回る。見えなくてもわかる含み笑いは心をざわつかせ、冴子を壁際へと追い詰める。抗えない息苦しさと例えようのない不安。だがその痺れるような胸騒ぎは、彼女を恍惚の波間へと導いていった。
運転に集中する染井を意識しながら、冴子はスカートの中に手を忍ばせた。熱く息づいているそこを確かめようと、なだらかな恥丘の奥へ手の先を沈めた。
「……」
下着の上から滑りがわかる。染井に全てをを委ねるようになってから、身体が変化した。視線ひとつで、箍(タガ)が外れたように疼きだす。それを見抜いているかのような冷笑が、さらに冴子の淫欲を誘った。
「雨が上がって良かった。明日は晴れそうだ」
「……そうですね」
冴子はそっと手を引き、露になった太腿を隠した。窓に映る己の影を見つめ、今宵の交わりに思いを馳せた。
「はい、お陰さまで顔色も良くとても元気です」
「うむ、それは良かった」
ミラー越しに交えた視線は冴子をすぐに俯かせた。遼のまっすぐな笑顔も苦手だったが、全てを見透かしたような剛介の瞳にも慣れることはなかった。落ち着かず、心許なさがついて回る。見えなくてもわかる含み笑いは心をざわつかせ、冴子を壁際へと追い詰める。抗えない息苦しさと例えようのない不安。だがその痺れるような胸騒ぎは、彼女を恍惚の波間へと導いていった。
運転に集中する染井を意識しながら、冴子はスカートの中に手を忍ばせた。熱く息づいているそこを確かめようと、なだらかな恥丘の奥へ手の先を沈めた。
「……」
下着の上から滑りがわかる。染井に全てをを委ねるようになってから、身体が変化した。視線ひとつで、箍(タガ)が外れたように疼きだす。それを見抜いているかのような冷笑が、さらに冴子の淫欲を誘った。
「雨が上がって良かった。明日は晴れそうだ」
「……そうですね」
冴子はそっと手を引き、露になった太腿を隠した。窓に映る己の影を見つめ、今宵の交わりに思いを馳せた。