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我が運命は君の手にあり
第5章 第五章
「ふふっ、冴子、私は好きでやってるんだ、道楽だよ。今にもしおれそうな花に水をやりたいだけだ。でもまぁ、君が私の元を離れたいというなら……」
「旦那様から離れるつもりはありません」
「それは嬉しいね。有り難い事だがいずれ人は変わる。君は違うと言うかも知れないがね。まあ大抵は嘘をつくし裏切る。その最たるものが私だがね、ははは……」

新しい女が見つかれば私が不要になるのではないか。いつ離れても良いと言われたところで、その後を保証してくれるものは何もない。たった今この人は、自身の嘘と裏切りを認めたではないか。
不安定な立場を実感し、冴子は恐怖にかられた。見捨てられたら全てを失う。見捨てられたらまた……

(いやだ、絶対にいや……)

「食事の後で、連れていきたい所がある」
「……はい」

父でもなければ恋人でもなく、心を許せる相手でもなかった。だが恵まれた生活をくれる。

「心配しなくてもいい、きっと気に入るよ」

冴子の様子をどう捉えたのか、染井の目の奥は鋭かった。それは冴子の身体を楽しんでいる時の顔で、その妖しさは冴子を縛り、奧を熱く擦った。


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