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我が運命は君の手にあり
第5章 第五章
新たな縄を手に、彼はストッキングを太腿から剥ぎ取った。左膝を曲げて足首に縄を巻きつけた。次に太腿と脛を密着させて太腿の中程で数回巻き、曲げた膝の内側に縄を通してずれを防ぐ。慣れた手付きに見とれるうち、その膝が大きく横に開かれた。

「や、やめて、お願いです、やめてください」

足を縛り付けた縄が背中に引っ張られて固定された。

「冴子は身体が柔らかいな。ふふっ、ほら、こんなに開いてしまったよ」

彼は次の縄を手に右足を折り曲げ、同じようにして縄を背中で結び終えた。
閉じる事も隠すことも出来ない陰部を視姦され、羞恥の震えが広がっていく。
何かで覆って、見ないで。
その一方で身体は疼き、胸が高鳴った。

鋏を掴んだ染井が、尻に食い込んだ下着を指に引っ掛けた。

「や、やめて、やめて……ああんっ」

生地を持ち上げた指の節が女陰をぬるりと擦り上げ、冴子は思わず声を上げた。

「ふふっ、薬のせいだけなのか?」

辱しめの言葉を切ない瞳で聞くしかなかった。
皮膚と布の隙間に鋭い鋏が入り、布を断つ残酷な音を響かせる。冴子は鋏の冷たさに怯え、味わったことのない屈辱に耐えた。
端切れになったショーツが顔に撒かれ、赤いシーツの上に散った。

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