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我が運命は君の手にあり
第6章 第六章
「いらっしゃい。遼さんが予約入れるなんて珍しいと思ったら女性連れ? ますます珍しいねぇ。さぁどうぞどうぞ、ほんとにカウンターでいいの?」
威勢のいい店主の声が、遼の緊張をほぐしてくれた。
「はい、カウンターが俺の指定席ですから。親父さん、ラーメン二つと餃子一皿お願いします」
「はいよっ」
店内は込み合っていて家族連れが多かったが、七席あるカウンターは遼と冴子だけだった。
「ずいぶん流行ってるんですね」
「うん、昼時はいつも行列なんだ」
冴子はよく手入れされた厨房と頭にタオルを巻いた店主、店内をてきぱき動き回っている店員を見回した。その様子に遼が目を細める。
「うちのバイトはよく働いてくれるんですよ。やる気のある子ばかりでね」
六十過ぎの店主が肌艶の良い顔を冴子に向けた。
「あ、遼さんいらっしゃいませ」
「お連れさんがいるなんて珍しいですね」
「彼女さんですか?」
常連客の遼に、店員から矢継ぎ早の質問が飛んだ。
「こらこら失礼だろ、立ち入った事を訊くんじゃない。たった今みんなの自慢をしてたのに。ほら、3番テーブル注文とってきて」
威勢のいい店主の声が、遼の緊張をほぐしてくれた。
「はい、カウンターが俺の指定席ですから。親父さん、ラーメン二つと餃子一皿お願いします」
「はいよっ」
店内は込み合っていて家族連れが多かったが、七席あるカウンターは遼と冴子だけだった。
「ずいぶん流行ってるんですね」
「うん、昼時はいつも行列なんだ」
冴子はよく手入れされた厨房と頭にタオルを巻いた店主、店内をてきぱき動き回っている店員を見回した。その様子に遼が目を細める。
「うちのバイトはよく働いてくれるんですよ。やる気のある子ばかりでね」
六十過ぎの店主が肌艶の良い顔を冴子に向けた。
「あ、遼さんいらっしゃいませ」
「お連れさんがいるなんて珍しいですね」
「彼女さんですか?」
常連客の遼に、店員から矢継ぎ早の質問が飛んだ。
「こらこら失礼だろ、立ち入った事を訊くんじゃない。たった今みんなの自慢をしてたのに。ほら、3番テーブル注文とってきて」