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我が運命は君の手にあり
第7章 第七章
会場に向かうエレベーターに駆け込むと冴子が立っていた。血色は良く、肌も艶めいている。
「おはよう」
「おはようございます」
扉が閉まるのを待って冴子の側に並んだ。
「体調はどう?」
「はい、一晩寝たらすっかり良くなりました。昨夜は申し訳ありませんでした」
「俺の方こそ遅くに電話してすみません。でも元気そうでよかった。心配したよ」
「ご心配おかけしました」
頭を下げた冴子の髪に、品の良いかんざしを見つけた。
「そのかんざし、よく似合ってます」
「え……あ、ありがとうございます」
もうすぐ七階についてしまう。
「昨日のお詫びと言ってはなんだけど、打ち上げのあと、話がしたいんだ」
「……あの、私、今日は祖母の所へ」
「迎えにいくよ、何時になってもいいから、会いたいんだ」
何か言いたげな冴子の目にさえ、反応してしまう下半身が切ない。
「とにかく向かえに行くから、面会が済んだら連絡して」
ドアが開き、彼は冴子を残して先に出ていった。
「おはよう」
「おはようございます」
扉が閉まるのを待って冴子の側に並んだ。
「体調はどう?」
「はい、一晩寝たらすっかり良くなりました。昨夜は申し訳ありませんでした」
「俺の方こそ遅くに電話してすみません。でも元気そうでよかった。心配したよ」
「ご心配おかけしました」
頭を下げた冴子の髪に、品の良いかんざしを見つけた。
「そのかんざし、よく似合ってます」
「え……あ、ありがとうございます」
もうすぐ七階についてしまう。
「昨日のお詫びと言ってはなんだけど、打ち上げのあと、話がしたいんだ」
「……あの、私、今日は祖母の所へ」
「迎えにいくよ、何時になってもいいから、会いたいんだ」
何か言いたげな冴子の目にさえ、反応してしまう下半身が切ない。
「とにかく向かえに行くから、面会が済んだら連絡して」
ドアが開き、彼は冴子を残して先に出ていった。