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我が運命は君の手にあり
第7章 第七章
助手席に座っている冴子の横顔を、ちらちらと盗み見ては胸が高鳴った。

「冴子さん、夕食は?」
「はい、祖母に会う前に済ませました」
「そう。……落ち着けるバーがあるんだ、そこへ行こう」

遼は改めて冴子の体調を確かめ、信子の様子や花展を訪れた客の様子を尋ねた。

「暑い時期は着物じゃなくてもいいんだよ。北沢さんも夏の花展では洋服だったし」
「そうですか。……でも、今まで着物を着る機会がなかったので、なるべく着るようにしているんです」
「時江さんが喜ぶよ」

冴子がやっと遼を見つめた。

「時江さんはお元気ですか?」
「彼女はまったく変わらない。ははっ、元気だよ。あ、今度うちに来るといいよ、もう随分会ってないでしょう?」
「……えぇ、すっかりご無沙汰しています」

ホテルの駐車場に車を停め、冴子を伴って最上階のバーへ入った。カウンター席を選んだのは、そこに長く留まるつもりがないからだった。

カクテルは初めてだと言う冴子に、遼は飲みやすいからとアレクサンダーをすすめ、自身はモヒートを頼んだ。

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