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我が運命は君の手にあり
第7章 第七章
冴子はバーテンダーがシェイカーを振る様を興味深く見つめている。カクテルグラスに注がれる淡い茶褐色の液体に目を輝かせ、目の前に置かれると「ありがとうございます」と言った。
「乾杯しよう」
「はい」
「初めてのカクテルに」
軽くグラスを合わせた遼は冴子の反応を待った。
「チョコレートみたいに甘くて飲みやすいですね」
「女性におすすめらしいんだ」
遼はバーテンダーに相槌を打つと、モヒートで喉を潤し、すっきりとした味わいを楽しんだ。
「昨日綾辺さんと食事した時にとても良い提案があって……、それが、うちの将来にとって、またとない良い話なんだ」
冴子は得意げに語るその中身をじっくりと聞き、遼が酒をすすめるとひと口、そしてまたひと口とグラスを傾けた。
「おめでとうございます。とても良いお話ですね」
「冴子さんもそう思う?」
「もちろんです。長年のお付き合いで遼さんを信用しているからこそ……、あの、すみません、お水をください」
グラスを拭いていたバーテンダーが、水のグラスをそっと差し出した。
「大丈夫?」
「はい、美味しくて、つい飲みすぎたみたいです」
「乾杯しよう」
「はい」
「初めてのカクテルに」
軽くグラスを合わせた遼は冴子の反応を待った。
「チョコレートみたいに甘くて飲みやすいですね」
「女性におすすめらしいんだ」
遼はバーテンダーに相槌を打つと、モヒートで喉を潤し、すっきりとした味わいを楽しんだ。
「昨日綾辺さんと食事した時にとても良い提案があって……、それが、うちの将来にとって、またとない良い話なんだ」
冴子は得意げに語るその中身をじっくりと聞き、遼が酒をすすめるとひと口、そしてまたひと口とグラスを傾けた。
「おめでとうございます。とても良いお話ですね」
「冴子さんもそう思う?」
「もちろんです。長年のお付き合いで遼さんを信用しているからこそ……、あの、すみません、お水をください」
グラスを拭いていたバーテンダーが、水のグラスをそっと差し出した。
「大丈夫?」
「はい、美味しくて、つい飲みすぎたみたいです」