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我が運命は君の手にあり
第7章 第七章
エレベーターを降りて部屋に入るまで、しっかりと冴子の肩を抱いた。冴子は力なく身をまかせ、ふわふわと歩いた。

ソファに座らせて隣に並んだ彼は、俯いたままの冴子の両手を握った。

「ごめん、卑怯な手を使って冴子さんを酔わせた」
「……」
「でも、俺は遊びなんかじゃない。そんなつもりで……」
「遊びで、遊びでいいんです」

冴子は俯いたままだった。

「な、何を言うんだよ。俺は違う、俺は、今まで君が出会ってきたような奴らとは違う。絶対裏切らない……愛してるんだ」

柔らかな身体が遼の腕の中で小刻みに震えた。温もりと髪の香りが冴子を実感させ、腕に力が入った。

「ま、待って」
「もう待てないんだ」
「っ……」

唇を奪った。引こうとする身体をひしと抱き締め、ソファに倒しながら無理やり舌を入れた。

「うぅ……」

胸を押してくる手と反応のない唇から離れ、傷付いた彼は彼女の気持ちをを探ろうと努めた。

「目を開けて俺を見て、頼むよ……」

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