この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
我が運命は君の手にあり
第8章 第八章
守沢の言わんとするところはわかっていた。遼に誘われた夜も、わかっていながら拒めなかった。卑怯な手を使ったと謝る遼に絆(ほだ)され、酔いに任せて一線を越えた。
旦那様と通じていると白状してしまえば、何も始まらなかった。彼を傷つけ、罵られ、そこで何もかも終わったはずだ。なのに──

今宵限りだと、何度自分に言い聞かせても断り切れない。冴子は悩みながらも悔やんではいなかった。
遼の確かな愛に心が満たされていた。彼は正直で純粋だった。会う度に甘い幸せに浸った。苦手だった笑顔が好きになり、つられて頬笑む自分がいる。まさに恋に酔っていた。

だがそんな中、冴子は染井からの誘いも拒まなかった。これまでの恩もあったが、終わりの見える恋の苦しみを埋めるのは、遼の父親だった。
遼に抱かれる時は甘やかに燃え、染井の前では、遼への愛を振り切るように激しく悶えた。

父と息子。どうしようもない背徳感に襲われていながら身体が濡れる。変わってしまった自分を卑下しつつも、間違いなく満ち足りていた。そして尚も願った。手放したくない。何ひとつ失いたくないと。
/334ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ