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我が運命は君の手にあり
第9章 第九章
「それじゃあ、お家元が生けたお花の側で」

本城の言葉に「はーい」と声が上がり、咲と遼を中心に七人が並んだ。

「では、撮りますよ、笑ってください。いいですか?」
「どうぞー」

カシャッ……

冴子はもう一枚、と言ってシャッターを押した後、「咲さん、お家元と二人で撮りましょう」と再びカメラを構えた。

遼の作品は、優雅さに大胆さが加わっていた。のびのびと力強い生け花を背に、咲と遼は同時に顔を見合わせ思わず笑った。

カシャッ……

「わっ、秋津さん、まだ早いよ」
「すみません、ではもう一枚」
「お二人さん、はい、チーズ」

スタッフの声が掛かった。

カシャッ、カシャッ……

遼は楽しげな冴子に安心して微笑んだ。次はもちろん冴子と並び、誰かに撮ってもらうつもりだった。

「秋津さんも一緒に撮りましょうよ。誰か……」

咲の声に、スタッフの一人がカメラを受け取りに行った。

「いえあの、私、カメラを向けられるのが苦手でいつも撮る方なんです。お気遣いなく。咲さん、次は本城師範と」
「はーい」

冴子はその後もカメラを構え、にこやかにシャッターを切り続けた。




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