この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
我が運命は君の手にあり
第9章 第九章
えっ……

二人は固まり、丸い目で益田を見た。
遼は顔の強張りを隠そうと口角を上げ、咲はすまし顔で瞬きを繰り返した。

「ははは、私もそう思うよ。まあ、大事なのは二人の気持ちだからね。そっとしておきましょうや益田さん。はっはっは……」
「これは出過ぎた事を言ってしまい、申し訳ありません」

益田は背筋を伸ばし二人に浅く頭を下げたが、遼から視線を外さなかった。

「いえ、……私は小さい頃からずっと遼さんの背中だけを見てたので、そんな風に言って貰えるとすっごく嬉しいです」

咲は益田を通して遼に思いを打ち明けていた。遼は焦り、咲の気持ちを躱(かわ)す 言葉を探した。

「こらこら咲、遼君を困らせるんじゃない。彼は今仕事しか頭に無いよ、大きな仕事を成功させる為に気を張ってるんだから邪魔はいかん。……すまんな遼君」
「いえ……」
「ご、ごめんなさい遼さん」

父に諭され、慌てて謝る咲の額がこつんとテーブルに当たった。

「痛っ! いったぁーい」
「さ、咲ちゃん大丈夫?」

遼が額を押さえている咲を覗き込んだ。

/334ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ