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我が運命は君の手にあり
第9章 第九章
目覚めた時、隣に冴子がいた。じっと見つめていたらしく、目が合うとそっと視線を外した。

「起きてたの?」

「……はい」

その顔に僅かな距離を感じた。あんなにも乱れてしまった昨夜の自分を恥じているのだろうか。

「疲れた?」

「少し……」

冴子を引き寄せて抱き締め、腹部に勃起した陰茎を押し付た。それを恥ずかしがるする間柄ではなくなっていた。

「良い話が舞い込んできたよ。夢に近付いてる。綾辺さんのホテルが完成したら、間違いなく情報誌やマスコミで紹介されるだろうけど、ラッキーな事に、うちも世間に知られる良い機会になりそうだ。染井流の特集記事が組まれるんだ。こんな事滅多にないよ」

話しているうちに興奮し、抱きしめる腕の力が強くなった。

「冴子、側にいて欲しい。今回の仕事が一段落したら……、俺達結婚しよう」

冴子の身体が硬くなった。彼はその背中を擦り、肉厚の尻を丸く撫でた。

「冴子……俺は絶対に裏切らない」

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