この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
我が運命は君の手にあり
第9章 第九章
彼は冴子の愛を確信していた。彼女が全てを曝け出せるのは俺の前だけだ。俺も同じ。彼女を幸せにする自信がある。もっと力をつけて、染井流の華道を世間に認めさせる。俺と結婚すれば生活の不安は一切なくなり、一生幸せに生きてゆける。

「冴子、あとで指輪を選びに行こう」

首筋に舌を這わせ、乳房を揉みしだいた。

「り、遼さん……私、結婚は出来ません」

耳を疑った。

「え?」

冴子は少し微笑んだ。

「結婚出来ないって?」

「はい」

「なんで……」

萎えていくのがわかった。数秒前までの昂りが途切れ、だらりと力を失った。

「誰の事も愛せないからです。今までも、これからも」

「なぜそんな嘘を」

「嘘なんか言いません。私は親に捨てられ、ずっと暗い感情を抱えて生きてきました。こんな幸せが続くなんて信じられないし、全てを疑っていて、自分の立ち位置だけを守ろうと必死です。騙されるのではないか、奪われるのではないか。私は誰に対しても……」

/334ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ