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我が運命は君の手にあり
第10章 第十章
アスファルトの上で解けていた雪が、山道ではうっすらと積もりだした。見覚えのある場所に降り立った冴子は、差し掛けられた傘に入り、肩を抱かれて砂利道を進んだ。
小さな明かりと砂利を踏む音。あの夜が迫ってくる。私を捕らえて辱しめ、未知の快楽を教えた男。
冴子は立ち止まり、物悲しげな目で染井を見つめた。
「旦那様……」
「……どうした」
黒い傘の中で唇が重なった。
「どうか、私に相応しい罰をください」
「ふふっ、君はそんなに罪深いのかね、この私よりも?」
冴子は染井の頬を両手で挟み、再び唇を押し付けた。白くなった地面に傘が転がった。
冴子の背を片手で支え、染井の右手がコート下のスカートを捲る。冷気に晒された太腿を冷たい手が這い上がり、大胆な動きでショーツの奥へ入ってきた。
「ううっ……」
冷たい指がすっと刺さった。
「これは罰ではないだろう? ふふっ、君は罰してくれと言いながら、じつは褒美を待っているんだろう 、ん?」
「あっ……」
睫毛に雪が掛かった。染井に足を絡ませ身体を預けた冴子は、図々しく動く太い指に白い息を弾ませた。
小さな明かりと砂利を踏む音。あの夜が迫ってくる。私を捕らえて辱しめ、未知の快楽を教えた男。
冴子は立ち止まり、物悲しげな目で染井を見つめた。
「旦那様……」
「……どうした」
黒い傘の中で唇が重なった。
「どうか、私に相応しい罰をください」
「ふふっ、君はそんなに罪深いのかね、この私よりも?」
冴子は染井の頬を両手で挟み、再び唇を押し付けた。白くなった地面に傘が転がった。
冴子の背を片手で支え、染井の右手がコート下のスカートを捲る。冷気に晒された太腿を冷たい手が這い上がり、大胆な動きでショーツの奥へ入ってきた。
「ううっ……」
冷たい指がすっと刺さった。
「これは罰ではないだろう? ふふっ、君は罰してくれと言いながら、じつは褒美を待っているんだろう 、ん?」
「あっ……」
睫毛に雪が掛かった。染井に足を絡ませ身体を預けた冴子は、図々しく動く太い指に白い息を弾ませた。