この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
我が運命は君の手にあり
第11章 第十一章
腕時計が七時四十分を指すまで、遼は冴子を抱き締めていた。離れがたい思いで玄関に立つと、冴子が側に来た。
「平気?」
「はい」
動いた唇が益田を思い出させた。
――厚みのある唇……凄くいい
思わず抱き締め、無防備な唇に激しいキスを浴びせた。もがく唇を無理やり割って舌を探した。柔らかな身体を求めて欲望が迸る。
「ん……ううっ……」
(誰にも渡さない、俺だけのものだ)
唇と舌の感触が懐かしく、陰茎を頬張る冴子の顔がちらついた。張りのある尻を引き寄せて身体を密着させると、冴子が慌てて身を引いた。
「ごめん……じゃあ、また」
遼はドアを出た。大人にならなければならない。今は欲望に振り回されていては駄目だ。
階段を降り、車のドアを開けてアパートを見上げた。
「待っててくれ、俺は決して裏切らないから」
「平気?」
「はい」
動いた唇が益田を思い出させた。
――厚みのある唇……凄くいい
思わず抱き締め、無防備な唇に激しいキスを浴びせた。もがく唇を無理やり割って舌を探した。柔らかな身体を求めて欲望が迸る。
「ん……ううっ……」
(誰にも渡さない、俺だけのものだ)
唇と舌の感触が懐かしく、陰茎を頬張る冴子の顔がちらついた。張りのある尻を引き寄せて身体を密着させると、冴子が慌てて身を引いた。
「ごめん……じゃあ、また」
遼はドアを出た。大人にならなければならない。今は欲望に振り回されていては駄目だ。
階段を降り、車のドアを開けてアパートを見上げた。
「待っててくれ、俺は決して裏切らないから」