この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
我が運命は君の手にあり
第12章 第十二性
自身への言い訳はいくらでも立つ。彼に必要なのは咲だ。彼女といれば遼の未来も染井流の発展も約束される。彼女となら、あとに続く者を産み育てる事が出来る。
冴子は子が望めない事を遼に知られたくなかった。彼の困惑する顔も見なくなかったし、それでもいいと本気で言い出しそうな一途さが嫌だった。彼に値しない、側にいるべきでない自分だった。

この幸運を何ひとつ手離したくない。そんな思いから重ねた罪。このまま隠しおおせると思っていたのだろうか。

携帯が震えた。

――君の茶碗が焼き上がった。良い色がついて形もなかなか良い。明日の夜持っていくよ

――ありがとうございます。いつか全ての工程をひとりでやってみたいです。

――まとめて有給を取りなさい。楽しみだ

冴子は染井から合鍵を渡されていた。行きたい時には電車とバスを乗り継いで工房へ向かう。たとえ短い時間でも、作業場や作品の中に自分を置く事で現実を忘れる事ができた。
/334ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ