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我が運命は君の手にあり
第12章 第十二性
「大丈夫ですよ、ねぇ」

「はい、お任せください。秋津さんに着付けしてもらえるんですから鬼に金棒ですよ」

「あのね、着物でなくてもいいのよ、受付さえちゃんとやってくれたら」

二人は首をふり「着物でちゃんとやります」と言い切った。

「じつは、着物を着るのは取材が入る最終日だけなんです、ふふっ」

「最初の二日間は、会場で秋津さんにサポートしてもらいます」

向井が笑いだした。

「ちゃっかりしてるわねぇ。三日目と四日目は私が様子を見に行くわ。大切な着物を汚さないようにね」

「そうそう、クリーニングが大変よ」

田島に言われ、そこまで考えていなかった二人の顔には焦りの色が浮かぶ。

「も、もちろんそれは私達が責任をもって……」

「いいのよ、大丈夫、気にしないで。それよりまず着付けの練習よ。上手く着せられるかしら。守沢さん、仕事が終わったら応接室借りてもいいですか?」

「いいわよ、いくらでも使って」

「やったー」

「秋津さん、よろしくお願いします!」

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