この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
我が運命は君の手にあり
第12章 第十二性
薄闇の中、光と影を纏った凌辱のシーンが次々と現れ、それは衝撃を伴って冴子の脳裏に蓄積していった。
目を逸らす事を忘れた冴子の鼓動は高鳴り、切ない情欲に喘ぐ女達の顔が自分と重なっていく。
「目が釘付けになった作品があるんです」
益田は風景画を観ているかのように落ち着き払っていた。
「あぁあった、これです」
「……っ!」
冴子の息が止まった。
(嘘、嘘、嘘、なぜ、どうして……)
自分がそこにいた。男性器に似せた黒い物体を咥え、妖しい視線で誘う女。
「僕は彼女のここがたまらなく好きなんです」
益田が女の赤い唇を指でなぞった。
「やめてください!」
「これあなたでしょう? この唇」
「違いますっ、私じゃありません」
そのページを隠そうと慌てて次を捲った。
「っ!」
女陰に花を生けられた女がいた。
「顔が写っていないのは残念ですが、見てくださいこの素晴らしい身体。乳房の形といい、太腿の白さといい……」
目を逸らす事を忘れた冴子の鼓動は高鳴り、切ない情欲に喘ぐ女達の顔が自分と重なっていく。
「目が釘付けになった作品があるんです」
益田は風景画を観ているかのように落ち着き払っていた。
「あぁあった、これです」
「……っ!」
冴子の息が止まった。
(嘘、嘘、嘘、なぜ、どうして……)
自分がそこにいた。男性器に似せた黒い物体を咥え、妖しい視線で誘う女。
「僕は彼女のここがたまらなく好きなんです」
益田が女の赤い唇を指でなぞった。
「やめてください!」
「これあなたでしょう? この唇」
「違いますっ、私じゃありません」
そのページを隠そうと慌てて次を捲った。
「っ!」
女陰に花を生けられた女がいた。
「顔が写っていないのは残念ですが、見てくださいこの素晴らしい身体。乳房の形といい、太腿の白さといい……」