この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
我が運命は君の手にあり
第12章 第十二性
益田は平然と言い放った。彼は冴子が知り得ない真実を握っている。言い訳も否定もできない冴子は膝の上で拳を握り、震えながら耐えていた。益田は両手を頭の後ろで組むと、ウレタン張りの天井を見つめた。

「これまで二代目とお会いしたのは数える程なんです。ですが、綾部社長から伺っていた通り、破天荒で、かつ繊細さも持ち合わせていて、とても魅力的な人でした。彼のような男に翻弄される女性は数え切れないでしょうね。しかも、引き際も見事だというじゃないですか。皆さん気付かないだけで、彼に身を捧げた女性は案外近くにいるかも知れませんよ、ははっ」

皆から伝え聞いた噂話が、あながち嘘ではなかったと冴子は思った。と同時に、前の職場で見つけた写真の女と、玉の輿婚と言われた北沢真子が重なった。彼女は、遼とは何もなかったのだろうか。

「僕は、自宅の暗室で目にしたあなたに心を奪われました。二代目の審美眼、とでも言うんでしょうかねぇ、ある種の女性を見抜く眼力には舌を巻く程です。小一時間は見とれていたな。目が離せないんです。慣れきっていたこの商売で、依頼人に強いジェラシーを感じたのは初めてです、じっと観ていると、あなたの息づかいが耳元で聴こえるんです、ぞくぞくする妖しい視線と唇、それから挑発的なあの肉体で僕を誘うんです。あの衝撃は忘れられない、異常に興奮しました、身体中の血が一気に僕の……」

/334ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ