この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
我が運命は君の手にあり
第13章 第十三章
――旦那様が好き、好き、好き

遼が待ち続けた言葉を、父に熱く浴びせかけた冴子。

(冴子はあいつを愛していた)

彼は憎しみを募らせながら考え続けた。誰が見てもわかる高価な着物や簪(かんざし)、質の良い洋服。あんなに見窄らしかった女が、早々に準備出来たのか。祖母がいる施設、待機数の多い涼風の森に、すんなりと入居できたのはなぜだ、入居時のまとまった金は?
祖母の入院や通院に時間を取られていた彼女に、そんな蓄えがあったのか。すると当然、遼の目には染井剛介の姿がみえてくる。

「二人ははじめから ? ……ふ、ははっ、あははははは……なんだよ、何を見てたんだ。俺の一人芝居だったってことか……あはははは……」

泣きながら笑っていた。笑うしかなかった。彼は目を擦って前を睨み、平和で呑気な街を意味もなく走り回った。
益田の待つ店についたのは、深夜一時半を少し過ぎた頃だった。

/334ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ