この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
我が運命は君の手にあり
第3章 第三章
「そうですか。あ、今日は新人さんが来るんですよね。秋津さんでしたっけ、例のあの女性。どんな方ですか?」

北沢が興味ありげに微笑んだ。

「俺もすれ違い程度に顔を合わせただけなんだけど、あの時とそう変わらない印象で明るくはないね。たぶん真面目な人だとは思う」

昨年自宅近くで会って以来、彼は冴子に会う機会がなかった。時江にそれとなく様子を尋ねた事はあったが、「時間通りにお見えになりました」とのひと言で話は終わってしまう。

「着付けはやはり時江さんから?」
「うん、北沢さんもそうだったよね」

すっかり板についた北沢の和服姿に目を細めた遼は、一抹の寂しさを覚えた。

「えぇ、そうでした。今だから話せますけど、私、時江さんが苦手でした。どうもその、お堅くて」

上目使いで遼を見る北沢の目に、いたずらな色が浮かぶ。

「ははっ、わかるよそれ。ひょっとすると秋津さんもそう思ってるんじゃないかな」
「きっとそうですよ、ふふっ。でも、今の私があるのは時江さんのお陰です。不満はありません、感謝しています」

/334ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ