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我が運命は君の手にあり
第4章 第四章
後部席に乗り込んだ冴子は、「お待たせして申し訳ありません」と告げ、バックミラーに映る染井と視線を交わし頭を下げた。
「今日は暇でね、時間はたっぶりある。では、行こうか」
「お願いします」
時江に会うのは久しぶりだった。手土産を持参したかったが、今回は急な話で用意する時間がなかった。染井にどこかへ立ち寄ってもらうわけにもいかず気が引けた。
「今日は花展の最終日だろう? スタッフと打ち上げにいかなくていいのか」
「はい、今日は祖母と会う約束がありましたし。それに、久しぶりに時江さんにお会いたかったので、ご連絡を頂いた時はとても嬉しかったです。ありがとうございました」
「うむ」
連絡先を交換する程時江と打ち解けてはいなかった。用があれば染井宅に電話する事で充分に事は足りたし、実際のところ取り立てて電話をする程の用向きもなかった。
染井に時江からの伝言を聞いた冴子は、時江の中にまだ自分がいた事を知って素直に喜んだ。
「今日は暇でね、時間はたっぶりある。では、行こうか」
「お願いします」
時江に会うのは久しぶりだった。手土産を持参したかったが、今回は急な話で用意する時間がなかった。染井にどこかへ立ち寄ってもらうわけにもいかず気が引けた。
「今日は花展の最終日だろう? スタッフと打ち上げにいかなくていいのか」
「はい、今日は祖母と会う約束がありましたし。それに、久しぶりに時江さんにお会いたかったので、ご連絡を頂いた時はとても嬉しかったです。ありがとうございました」
「うむ」
連絡先を交換する程時江と打ち解けてはいなかった。用があれば染井宅に電話する事で充分に事は足りたし、実際のところ取り立てて電話をする程の用向きもなかった。
染井に時江からの伝言を聞いた冴子は、時江の中にまだ自分がいた事を知って素直に喜んだ。