この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
我が運命は君の手にあり
第4章 第四章
ひと目見て気に入った彼女は次が気になり、二つめの紙を開いた。

「わぁ……」

それは黒地に鈍色(にびいろ)の縦縞が入った小紋で、冴子が着てみたいと思っていた色合いだった。赤い重ね襟、辛子色の帯と合わせると粋に見えるに違いない。時江に心から感謝しつつ、冴子はひとつ残ったたとう紙が気になった。
既に持っている帯や帯締め、着物、長襦袢などを組み合わせれば、色々な装いが楽しめる。もう充分だ。冴子はそう思いつつ、着物を脇に寄せてその紐をほどいた。

「あ……」

出てきたのは赤の長襦袢だった。裾付近には黄色い蝶がひらひらと舞っている。あまりにも鮮やかな色に驚いた冴子だったが、明かりを受けて艶々と輝く美しさに見とれ、この着物にはこの襦袢しかないと、時江の見立てに改めて納得した。

(でもこれ、私に似合う?)

大人しい色目を選んで着ていた冴子は、着慣れない色を着こなす自信がなかった。

「時江さんが私に」

/334ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ