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我が運命は君の手にあり
第4章 第四章
咄嗟に顔をそむけた首筋に唇が下りてきた。その感触と熱い息に身をよじらせる冴子。尚も染井は舌先で舐めあげてくる。
「や、やめて……」
「君が誘った」
「え……、ち、違います、私、あっ……」
伊達締めが解かれ、重なっていた襟が左右に開かれた。声を上げる間もなく、男の手は肌襦袢の奥の乳房を鷲掴みにした。
冷たい肌に熱い痛みが走った。
「っ、やめて……」
露になった肩に舌が押し付けられ、うなじにむかってぞろぞろと動き出す。
「だ、旦那様、旦那様っ……」
誘ってなどいない、決して――
逃げたかった。だが、抱きすくめられて身動き出来ない冴子は、生々しい男の匂いに埋もれてしまいそうだった。十年以上、誰にも触れられずにいた身体が赤々と燃え出していた。
「まだ認めないのか、君は初めから私を誘っていた。あの日、花展で目があった瞬間から」
違う、違う……
裾が乱れ、襦袢から白い脹ら脛が覗く。慌てて隠そうとする冴子の手をはらい退けた染井は、腰紐の辺りを割って襦袢を開き、その下の裾よけも開いた。黄色い蝶が、ゆらゆらと舞った。
「や、やめて……」
「君が誘った」
「え……、ち、違います、私、あっ……」
伊達締めが解かれ、重なっていた襟が左右に開かれた。声を上げる間もなく、男の手は肌襦袢の奥の乳房を鷲掴みにした。
冷たい肌に熱い痛みが走った。
「っ、やめて……」
露になった肩に舌が押し付けられ、うなじにむかってぞろぞろと動き出す。
「だ、旦那様、旦那様っ……」
誘ってなどいない、決して――
逃げたかった。だが、抱きすくめられて身動き出来ない冴子は、生々しい男の匂いに埋もれてしまいそうだった。十年以上、誰にも触れられずにいた身体が赤々と燃え出していた。
「まだ認めないのか、君は初めから私を誘っていた。あの日、花展で目があった瞬間から」
違う、違う……
裾が乱れ、襦袢から白い脹ら脛が覗く。慌てて隠そうとする冴子の手をはらい退けた染井は、腰紐の辺りを割って襦袢を開き、その下の裾よけも開いた。黄色い蝶が、ゆらゆらと舞った。