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我が運命は君の手にあり
第4章 第四章
張りのある尻を揉みながらため息を漏らす男。乳首を噛まれた女は、あっ、と声を上げつつ彼の頭を抱き締める。赤い袂(たもと)の下で、無造作に乳首を吸う音が響いた。

「あ、あぁっ……ううっ……」

戸惑いと享楽の狭間で冴子の身体は小刻みに震えだした。踏み出してしまった事への恐怖だった。壁を背にした冴子と向き合い、眼前で染井が囁いた。

「怖いのか……」

冴子は無言で頷いた。

「楽しむんだよ冴子……、私が君の犬になろう」
「……っ」

たわわな乳房を晒した女の前にうずくまる男。捲れた襦袢の中に顔を入れ、もぞもぞと妖しく動く。

――彼らはこの雄しべに分け入って、大量に分泌された甘い蜜を啄むんだよ

花鋏が鳴り続ける。

いけない……

鏡の女は足を閉じ、這い上がってくる舌を待っている。男は太腿を啄み、上下に舐め、太腿の間に顔を埋めて尻を揉んだ。するすると下着が下ろされ、あっという間に足袋の先から外された。

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