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我が運命は君の手にあり
第4章 第四章
膝を開いてしなやかに動く女の腰を、彼は両手を枕にして眺めた。
うっとりと酔いしれる表情の下で、自ら乳首をつねり、肉芽をいたぶる女。滑りが増して息づかいが激しくなる。締まっていく膣のうねり具合いが、演技ではないと信じさせた。

「ああっ、遼さん好き、好き、好き……」

(ふっ、誰にでも吐く言葉を)

「言って、お願い、好きだと言って、嘘でもいい……」

芝居がかった台詞に激しく突き上げた。

「あぁっ……、お願い、あぅっ、ううっ、あ、ああ……、言って、今だけ、今だけ……ううっ、ああっ、あぁっ!」

言ってやってもよかった。興奮が高まる中、戯れ言を叫んで楽しむのも悪くはない。

「うぅっ、んんっ」

(なぜ言えない)

遼は更に突き上げた。

「あぁっ、遼さんんっ!」

不意に女の顔が、秋津冴子に取って代わった。遼の上で乳房を揺らし、切ない顔で乱れ狂う冴子……

冴子をひしと抱きしめ唇を塞いだ。その身体は激しく自分を欲している。舌を絡ませて抱き合い、乳房に舌を這わせると、彼は怒りにも似た欲望にとらわれた。

冴子……

「言って、ねぇ言って」
「ああ、……好きだよ、好きだ、好きだっ、好きだっ……」

繋がったまま女をベッドに横たえ、無我夢中で腰を打ち付けた。

「う、嬉しぃ、んあっ、嬉しい……あぁ遼さん、す、凄い、んあっっ、あぁぁっっ」
「好きだっ、君が好きだ……」
「私も好き、好き、あぁ好き、もっときて、もっと、もっとよ……」

熱かった。心まで熱くなっていた。

(冴子、冴子、冴子……)

「あぁ、遼さん、も、もうい、イク、イク、ん、ああっ、っぁああ……」





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