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第1章 累（かさね）

「しげみ…おかーさんはしげみに町の青年会議所に入所してもらわんと困るから累（かさね）てお願いをしているのよ!!」
「おかーさんはアタシに町の青年会議所に入所してほしいのは、アタシにどうしてほしいと言いたいのかしら!!」
「それじゃあ、どうやって結婚相手を探すのかしら!!町の青年会議所に入所すれば働く仲間たちがたくさんいるのよ!!町のイベントのお手伝いを通じて知り合ったカップルさんたちもいるのよ!!」

（ガチャーン!!）

この時、ブチキレを起こしてしまった晴久が慶彦に向けてつくだ煮入っている小鉢を力を込めて投げつけたあと、しげよに対して『やかましいんだよ!!』と怒鳴りつけてから、慶彦の一家を追い出せと強要していました。

「オドレふざけとんか!!しげみに青年会議所に入所を強要してるヒマあんのだったら慶彦（バカ）の家族たちをここからはよ追いだすことを考えろよ!!オレは慶彦（バカ）の家族たちのツラみるだけでヘドが出るのだよ!!わかっとんだったら慶彦（バカ）を刑務所へぶち込むなりせーよ…ケッ…」

晴久は、しげよに慶彦の一家を始末しろと棄て（すて）言葉を言うたあと、義久のこめかみをグーで殴りつけたあと、リュックサックを持って家から出て行きました。

晴久が家を出てしばらく時間が経過した頃でありましたが、慶彦がものすごく泣きそうな声で家にいづらいと申し出ました。