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第1章 累（かさね）

「しげみさん…あさってと日曜の予定はあるのかなぁ…」
「課長!!またその話ですか…課長はアタシの週末の予定を聞いてどうしたいのですか!?」
「ああ…怒らんといてくれぇ…」
「怒りたくもなるわよ!!うちの両親もうちにばかりそのようなことばかりを聞いてくるので課長の言葉にはウンザリしているのよ!!」
「悪かったよぅ…でもワシは頼まれているのだよぅ…」
「頼まれているって…どなたから頼まれていると言うのかしら!!」
「ワシの昔からの旧友から頼まれているのだよぅ…」
「はぐいたらしいわねクソ課長は!!あんたの昔からの旧友は課長にどんな頼みごとをお願いしたと言うてはるのかしら!!」
「困ったなぁ～」

しげみがますます怒った口調で課長さんに凄んでいたので、課長さんはどうすればしげみが週末の予定が出来るのかと困り果てていました。

ワシの旧友は…

町の青年会議所のリーダーなんだよ…

リーダーから『近くに若い人はおらんかなァ～おったら紹介して～な』って頼まれているのだよぅ…

どうすればしげみさんが青年会議所に入所できるのだろうか…

20代30代の生き方が40代以降の人生がバラ色かそうでないのかが決まるのだよ…

さびしい人生になってしまったら、困るのはしげみさんなんだよ…

課長さんは、しげみにさびしい人生を送らせたくないと思っていたので、自分の想いを押しつける言葉を言うたのでありました。