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累(かさね)
第1章 累(かさね)
「慶彦さん…4月1日から行く事業所はね…うちの会社の親会社の農機具の組み立て工場なんだよ。」
「それはどこにあるのですか?」
「どこって…大阪府…」
「大阪府?」
「(ニコニコ顔で)そうだよ。」
「県外へ移転しろと言うことなのですか!?」
「(ニコニコ顔で)そうだよ。」
「課長!!ぼくは会社のためになにもかもをガマンして働いて来たのですよ!!安いお給料でも文句ひとつ言わずにがんばって働いてきたのに、もう用済みになったからと言いたいのですか!!」
「ちがうのだよちがうのだよ…クビだとは言うていないのだよ…事業所を変えてくれと言うているだけだよ。」
「課長!!課長は20年前にぼくが入社した時にこう言うていましたね!!『同じ会社で継続して勤務することが大事だよ…』って…あれはウソでしたと言うことなのですか!?」
「ああ…怒らんといてくれ…ワシはウソは言うてないよ…たしかにその通りだよね…」
「それなのに事業所を変えろと言うのはどういうわけなのですか!!」
「慶彦さん…すまん…この通り(ニコニコ顔で両手を合わせながら言うている)…」
「課長!!」
「慶彦さん…事業所を変えてほしいと言うのは今回だけだよ…慶彦さんが職を転々とすることのないようにきちんとするからワシを信じてくれ…きちんと転籍の手続きを取るから…わかってくれぇ…」
「ほんとうですか?」
「ほんとうにほんとうなのだよ…今から大阪府へ電話をしなければならないのだよぅ…先方さんから今日中に返事してくれと言われているのだよ…慶彦さんが首をたてにふってくれたらいいだけなのだよ…この通り…」

慶彦は、上司の男性から首をたてにふってくれと言われたので仕方なく大阪府にある親会社の工場へ変えることを承知しました。

課長さんは、慶彦が首をたてにふってくれたのでニコニコ顔で受話器をあげたあと大阪府にある親会社の工場の工場長に電話をしました。

上司の男性は、大きな口をあけて嗤い(わらい)ながら電話をしていたので、慶彦は人をバカにしているのかと怒っていました。
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