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Minerva 〜闇の社交場で生贄となった少女〜
第2章 〜私の過去、私が本当の私に気づいたのは....〜
昼休みの終わりを告げるチャイムが鳴ると、彼は私を解放しました。

「さ、早紀ちゃん。」
「時間だぜ、ちゃんとパンツはいて教室に戻りな。」
「オレはもう帰る。」

「今日のことは大人に言ってもいいんだぜ。」

「ふたりだけの秘密にしてもいい。」

「みんなにバラしたっても構わないけどな。」

「好きにしたらいい。」

私はなんとか服装を整えると、涙を拭きながら走って教室に戻りました。

私は彼との出来事を、誰にも話せませんでした。

自分が穢された存在だと思われたくありませんでした。

誰かに話をして、あの恐怖と恥辱を思い出すのも嫌でした。

そして、自分ではどうしようもなく、誰かに解決してもらうなんてことが、悔しかったんです。

その後も彼と同じ教室で過ごしました。

彼は何事もなかったかのように、それまでと同じように、自由奔放に過ごしていました。
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