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Minerva 〜闇の社交場で生贄となった少女〜
第2章 〜私の過去、私が本当の私に気づいたのは....〜
私は居眠りするために用具室に入り込んだ彼のところに単身乗り込みました。

それまで彼とは会話したことはありませんでしたが、思い切りきつめの態度で彼に切り出しましたのを覚えています。

口論だったら絶対に負けない!

彼が屁理屈をこねても、絶対にやり込めてやる!って思ってたんです。

この考えが大甘でした....

彼は案の定、のらりくらりと答えて、結局は自分の考えに合わないルールには従わない構えでした。

そして、私たち学校の生徒や日本人そのものが生ぬるいなんて、まるで世界のすべてを知っているかのようなことを言ったのです。

私はイライラしてしまいました。

そして彼にダメージを与えるため、心にもないことを言ったのです。

彼の生い立ちを否定し、彼の大事な友人たちだったであろう、第二の故郷を侮辱するようなことを言ってしまいました。

彼は怒りました。

そして、暴力を受けました。

彼と口論になっても負けない!

私は彼が自分の土俵で勝負してくれると信じきっていた甘い考えを簡単に覆しました。

それまで両親にも友人からも暴力なんて受けたことのなかった私。

初めて接する、人の本当の怒りに恐怖し、体が動かなくなってしまいました。

彼は、たたかれて用具室のマットに倒れ込み、恐怖で動けなくなった私の様子を敏感に感じ取ったようでした。
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