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郁美の真実 parallel story
第26章 〜快楽の地獄〜
もう数分ともたなかった。

郁美は義彦に懇願した。

「おねがい!!....おねがいします!!....バスルームに....!!」

それを聞いた義彦は、いったん郁美の足かせだけを外すと、ビデオカメラを1台手に持ち、郁美をバスルームへと連れて行った。

足かせを外してもらったとはいえ、相変わらず腕は後ろ手に固定された郁美は、自分の体を自由に制御することはできない。

バスルームには辿りついた。

だが、郁美は、義彦に抱きかかえられると、空っぽのバスタブの両縁に足を置き、しゃがみ込む姿勢にさせられてしまった。

強烈な便意をこらえている郁美には、バスタブの縁から足を踏み外さないようにすること以外の行動は無理である。

転倒すれば、その衝撃で、排泄を抑えることができないことも確実であった。

本来、郁美の思惑では、ひとりでトイレに入らせてもらうことであった。

しかし、義彦の思惑にはまり、バスタブの縁に両足を乗せてしゃがむという状況に陥れられてしまった。

もう、郁美には、ひたすら便意に耐えるという抵抗しか残されていなかった。

「ん....っ....んっ....」

苦悶の表情で汗を滲ませる郁美。

義彦が優しく、しかし無慈悲な言葉を投げかける。

「さあ、もう苦しまなくていいんだよ....僕がちゃんと見ててあげるから....出してごらん。」

郁美はまた歯を食いしばり首を左右に振るばかりだった。

もう、排泄は免れようがなかった。

あとは義彦に排泄の姿を見ないよう懇願するほかない。

「お兄ちゃん....おねがい....見ないで....」

義彦は黙って郁美にビデオカメラを向け、ただその時を待っているだけであった。
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