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郁美の真実 parallel story
第30章 〜早紀の告白〜
「へ〜 じゃあ、なんかクラブに入ってたの?」

「まあ....」

「んー....サッカーでしょう?」

「いえ....」

「バスケットとかかな?」

「....柔道部でした。」

「....なんか急に渋いのね。」

「親父にやらされててズルズルとやる羽目になったんです。硬式テニスとかしたかったな〜。」

「でも、強かったんでしょう?背負い投げ?とかしちゃうんでしょ?」

「インターハイも出ましたね。」

「でも、どうもパワーがなかったんで、寝技とか関節技がメインの地味な柔道でしたから、カッコ良くはなかったな。」

「....なんかよくわからないけど、とにかくすごいのね!恋人がすごくてよかった〜!」

「....」

「私はね、ブラスバンド部だったの。フルート吹いてた。」

「あー、高校時代とかにあなたと一緒に過ごせたらよかったな〜。」

そう言うと、また早紀は私に抱きついてキスをするのだった。

「柔道部とフルートの女の子じゃ、なんか接点なさそうですね。」

「そんなことないわ。試合とかでフルートで応援してあげるの。」

(....ぜんぜんイメージわかない。)

しかし、そんな会話をしていると、なんだかそんな気分にもなる。

早紀は美人だし、高校時代もさぞかわいかっただろう。

しばらくそんなことを考えながら早紀を抱きしめてキスをしていると、早紀がパッと顔をあげた。

「がまんできなくなっちゃった!」

「んん??」

「エッチしたい!」

「こっ、ここではムリですよ?!」

「移動しましょ!」

そう言うと早紀はさっさと手荷物を手に取り、私の手をひっぱって部屋を出る。

早紀はさらに私の手を引いて店を出ると、向かいの並びの100メートルほど先にあるホテルを指差す。

「あそこ!あそこでいい!いきましょっ!」

「あ、ああ、はい。」

積極的に私の手を引いてラブホテルに入った早紀だったが、エントランスに入ると固まってしまった。

通常のホテルにはあるはずのフロントがなく、従業員もいない。

エントランスホールには、部屋の写真が掲示されたパネルが光っているだけだった。

(???)

「こ、これはどうしたらいいの?」

「早紀さん、ラブホテル来たことないんですね....」

「あ〜、その言いかたイヤ!」

早紀がほほを膨らませて不機嫌そうな顔をする。
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