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郁美の真実 parallel story
第31章 〜回想、早紀、小学5年生〜

早紀は体育館に入り、静かに用具室の入口の前に立つと、勢いよく扉を開けた。
用具室のマットの上で、今まさに昼寝をしようと寝転んでいたMは驚いて起き上がった。
「ちょっと、なにしてるのよM。」
「体育館は先生の許可なしでは勝手に入ってはいけないの。」
「あなた、ちょっと勝手が過ぎるわよ。」
Mが頭を掻きながら答える。
「なんだ、早紀ちゃんかよ。」
「初めてオレに話しかけたと思ったらケンカ腰か。」
「あなたに早紀ちゃんなんて呼ばれたくないわよ。」
「それよりもあなた、随分好き勝手にやってくれてるわね。」
「転校生だから大目に見てあげてたけどね。」
「そろそろ調子に乗るのやめないと痛い目にあうわよ。」
「ほ〜、痛い目ってどんなんだよ?」
「あなたの普段の行動について、全部報告して先生に指導してもらうわ。」
「なんじゃそりゃ?それが痛い目かよ。くだらねー。」
「早紀ちゃんさー、君たちみんないい子ちゃんすぎ。」
「だいたい、体育館に入っちゃいけません。ってどういう理屈でそうなってんだよ。」
「大した理由なんてないんだろ?みんななんでだよ?って思わねーのな。」
用具室のマットの上で、今まさに昼寝をしようと寝転んでいたMは驚いて起き上がった。
「ちょっと、なにしてるのよM。」
「体育館は先生の許可なしでは勝手に入ってはいけないの。」
「あなた、ちょっと勝手が過ぎるわよ。」
Mが頭を掻きながら答える。
「なんだ、早紀ちゃんかよ。」
「初めてオレに話しかけたと思ったらケンカ腰か。」
「あなたに早紀ちゃんなんて呼ばれたくないわよ。」
「それよりもあなた、随分好き勝手にやってくれてるわね。」
「転校生だから大目に見てあげてたけどね。」
「そろそろ調子に乗るのやめないと痛い目にあうわよ。」
「ほ〜、痛い目ってどんなんだよ?」
「あなたの普段の行動について、全部報告して先生に指導してもらうわ。」
「なんじゃそりゃ?それが痛い目かよ。くだらねー。」
「早紀ちゃんさー、君たちみんないい子ちゃんすぎ。」
「だいたい、体育館に入っちゃいけません。ってどういう理屈でそうなってんだよ。」
「大した理由なんてないんだろ?みんななんでだよ?って思わねーのな。」

