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郁美の真実 parallel story
第31章 〜回想、早紀、小学5年生〜
マットに倒れこんだ早紀にMがにじり寄ってしゃがむと、鋭い眼差しを向けながら言う

「どうしたよ早紀ちゃん。」

「初めて暴力振るわれたってか?」

「さっきまでの威勢はどうしたよ?そんなに震えて。」

早紀は恐怖でMの目を見ることができない。

「いつでも口先だけで相手をやり込めると思ったら間違ってるぜ?」

「オレ、早紀ちゃんのこと気に入ってたんだ。」

「カワイイし頭イイからな。ほかのヌルいやつらと違って、早紀ちゃんならオレのことわかってくれるかもって思ってた。」

「なのに、ガッカリなこと言いやがって。」

Mはそう言うと、震えている早紀の両肩をつかむと、引き寄せていきなり早紀の唇を奪った。

早紀は予想もしていなかったMの行動に2、3秒頭が真っ白になってしまった。

早紀は2、3秒後我に返ると、思いきり両手を突っ張り、Mから離れて顔を背けた。

「びっくりしたかい?」

「こっちも初めてだったか。」

「まったく、日本人ってのはホント子供っぽいよな。」

早紀は動転しながらも、やっと言葉を発する。

「な....なんでこんなことするの....もう....もうどっか行って!!」

言葉を発した途端、早紀の目から涙が溢れた。

「女の子らしい反応できんじゃん。」

「でも、どっか行かないぜ。」

「こんな機会なさそうだからな。」

「ついでにイロイロ教えといてやるよ。」

「お前、ホントは強くないだろ?」

「ムリしてリーダーぶってるね。」

「親にでも言われてんだろ?」

「負けたらダメとか、リーダーになれとかさ。」

「ホントはそんなのイヤなんじゃね?誰かに命令するとか、指導するとかさ。」

「オレに命令されてみろ」

「オレの言う通りに従ってみろよ。」

「ムリしないで言うこと聞くのラクだぜ。」

「うるさい!!あんたなんかキライよ!!どっか行ってよ!!」

早紀は、それまでの知的な振る舞いとは打って変わって、ただ泣きじゃくる普通の11歳の女の子になってしまっていた。
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