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郁美の真実 parallel story
第32章 〜早紀、小学6年生 迫る黒い霧〜
早紀の父が30代半ばとなったある日、当時まだ専務であったFが早紀の父を料亭に呼び出した。

何度か商談や接待で料亭に同席したことのある早紀の父であったが、Fにプライベートで高級料亭に招かれることは異例であった。

「専務、本日はこのような場所にお招き頂き、ありがとうございます」

「うん、まあ、少し早いが、君もこんな場所で酒を飲む楽しみを覚えるべきだろう」

「はっ、分を超えておりますが、このような機会を頂きましたので、勉強させていただきます」

「はっはっは!君は真面目だな!勉強ではない、楽しむのだよ」

「一流は一流を知る 我々のような一流の人間は、遊びもまた一流でなくてはならん」

「存分に楽しめ」

「はっ、ありがとうございます」

「私はな 君のお陰で頂点が視野に入ってきた」

「社内で君を発掘し、登用したことが、私の最大の武器となった」

「今後、私はさらに君を重用しようと思っている」

「言わば、君は私の後継者となっていく人物と見ている」

「あ、ありがとうございます、今後も引き続き尽くしてまいります」

「よし、私たちで社を動かしていこう」

このようなやりとりのあと、少し酒が進んだところで、Fが切り出す。

「君は、今後我々が社を牛耳ろうとする上で、何が必要だと思う?」

「はっ、これまで以上の実績でしょうか」

「....実績な....それも大事ではある....」

「それに加えて特別な力が必要なのだよ」

「....特別な力....と言いますと?」

「うむ....少し早いかとも思ったが、今回それを見てもらおうかとも思う」

「....?」

「君は[ミナーヴァ]をしっておるか?」

「ミ....ナーヴァですか....すみません、存じ上げておりません」

「よろしい」

「ミナーヴァはな、一流の者だけが出入りできる社交場....コミュニティ....いや、結社という表現がしっくりくるか....」

「結社....でございますか?」

「そう、誰でもが出入りできる場所ではない」

「今日、これからそれを見せよう」

「....これからですか」

「うむ、実は下準備は済んでおる」

「最近、身の回りに変わったことはなかったか?」

「....最近....そういえば、何者かに後をつけられるような感覚はありましたが....」
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