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郁美の真実 parallel story
第32章 〜早紀、小学6年生 迫る黒い霧〜
「また、我が社のプロジェクトのスクープを狙う経済誌の記者かなにかとは思っていました....」

「ほっほっ、さすがだな、それはな、ミナーヴァの者だ」

「今回、君をミナーヴァに連れて行く前段として、君の身辺調査があったのだよ」

「身辺調査....ミナーヴァとはいったい....?」

「まあ、行ってみれば分かる」

午後9時になり、早紀の父はF専務と料亭を後にすると、タクシーに乗り込み、とある駅近くの商業施設に入った。

早紀の父はF専務に伴われ、施設の業務用エレベーターに乗ると、地下3階へ行き、2、3回カードキーでロックされた扉を潜った。

驚いたことに、そこには路線図にない地下鉄の軌道が敷かれていて、灰色の飾り気のない鉄道車両が停まっていた。

「専務....ここは一体なんなのでしょうか....?」

「ここはな、ミナーヴァの催し会場へ行く専用の路線だよ」

「専用の?! すごい規模の組織なのですね」

「ああ、行ってみれば理由は理解できるだろう」

F専務に促され、車両に乗り込むと、妙なことに座席は全て個室になっていた。

物音や気配からすると、車両にはそこそこの人数が乗っているようである。

やがて列車が走り出し、20分ほどで停車した。

しばらく社内の個室にいると、部屋がノックされ、スーツ姿の初老の男が現れた。

「お待たせしました。F様、本日はお早いお出ましですね」

「ああ、今日は有望株を同伴したんでね 催しの全てを見せてやろうと思っているんだよ」

「はじめまして ミナーヴァのコンシェルジュでございます F様ご推薦の方でしたら、ミナーヴァにふさわしいお方でしょう 以後お見知り置きを」

「....あ、ありがとうございます....」

早紀の父は、これから何が起ころうとしているのか、検討もつかなかった。
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