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郁美の真実 parallel story
第32章 〜早紀、小学6年生 迫る黒い霧〜
早紀が父親に犯される日々は続いた。

家族の目を避けるため、早紀は、父親が書斎として所有している、駅前のマンションに連れて行かれた。

そこでは、なにかの拍子に助けが来るという望みもなかった。

父親から性行為を強要されることに、早紀の身体は拒絶反応を示す。

決して父親が望むような官能的な早紀の反応はなかった。

数回は、早紀の緊張もあるだろうと大目に見ていた父親であったが、いつまでも早紀の身体が淫らな反応をしないことに不機嫌になっていった。

ついに早紀の父親は非道な手段に訴える。

もう、父の書斎に招き入れられることは7回目になっていたある日、早紀は父親にやや黄色味を帯びた液体を飲むよう言いつけられた。

どうやら医療関係の知人から入手したものだったようだ。

「早紀、どうも緊張が取れないようだね....今日はちょっとリラックスして素直になれるお薬を飲もう」

早紀は、抗えるはずもなく、ただ「はい」とだけ答えて液体を飲んだ。

しばらくすると、意識が朦朧とした。

自分が起きているのか、夢の中にいるのかよくわからなくなった。

そこに、父親が奇妙な振動をする器具などを使って早紀の身体をもてあそぶ。

朦朧となった早紀の自我は崩壊していて、その身体は父親が望むような淫ら反応をするのだった。

早紀の父親は、これに大満足で、同様のことが繰り返された。

早紀はただ、父親の狂った性欲を満たす愛欲人形となっていた。

早紀は気丈にも、いつかこの日々に終わりがくることを希望に、勉強や習い事に没頭した。

ふと考え込むと、きっと気が狂ってしまうと悟り、ただ目の前のことに集中する日々を過ごしていた。

しかし、そんな健気な早紀に、さらに黒い霧が立ち込めるのだった。
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